2010年9月1日水曜日

不動産

不動産というと大きく分けて土地とそこにある定着物つまり建物などを指します。
ちなみに不動産以外のものを動産と言います。
日本の民法においてこの不動産について定められています。

日本では一般的に土地と建物を別の不動産として取り扱っています。
例えば日本では土地を売買契約によって買い取ったとしてもその場合は土地だけの所有権を得たのであって、その上に建っている建物については所有権を持っていないことになります。
当然土地に抵当権をつけたとしても、建物に対してはつけることができません。
不動産を取得したら登記簿に登記を行わなければ正式な所有権を保有できないことになっています。

これらの土地や建物などの不動産に関して売買や賃貸、交換や管理などを行っている事業者を不動産会社と言います。
不動産会社は保有している土地や建物などの不動産に関しての情報を広く一般に公開することで不動産の仲介業務を行っています。
その際不動産情報を広く消費者に知らせるための手段として、不動産雑誌やインターネットによる情報ツールの公開、新聞広告など様々な宣伝活動を行っています。
昔は不動産会社の店頭あるいは雑誌などで情報を得ることが多くみられたために、実際に不動産会社を訪問したときにはもうその物件は売れてしまっていたなどという時間差が生じていました。
しかしインターネットの普及により最新の情報を正確に早く知ることができ、このような問題も解消されてきました。


住みたい街探し

あなたが不動産を探す上でまず考えなければならないことはどこに住みたいのかということです。
自分が住む街がどのような街なのかそれはとても重要なことです。
まして永住しようと思えばその街選びは一生の問題になってきます。
不動産探しを考えるならばまず住みたい街を選んでその街について調査してみることが大切です。
どのような世代の人たちが住み、どのような家族構成の人たちが住み、近くにある公共施設や病院、スーパーなどの有無などが大事なチェックポイントになると思います。

これらの情報を得るには、実際に現地に赴いて調べることが一番ですが、その前に事前の資料集めとしてインターネット上からも情報を得ることができます。
不動産会社などが提供している情報ツールに待ち探しができるものがいくつかあります。
上手に活用して貴重な情報をゲットしてください。

不動産会社などが提供している街探しの情報ツールでは、周辺情報のみならず、地図上にその近辺に取り扱っている不動産物件を掲載しています。
そしてそこをクリックすれば物件情報が見られるという仕組みです。
まずは街について調べて、周辺環境をよく知った上で物件情報が見られるのでとてもわかりやすいです。
周辺のコンビニやスーパー、レンタルビデオ店、飲食店、公園、学校、保育園、幼稚園、病院など多数情報が掲載されています。
このような検索ツールを使って情報収集を行えばあなたが住みたい街をきっと探し出すことができると思います。


住宅ローンシミュレーション

不動産の購入を考えるならば、何よりも大切なことが資金計画です。
そしてあなたが現在購入することができる住宅の金額について知ることが大切です。
いくらくらいならば住宅ローンを受けることができるのか、返済が可能なのかこれを知っておくことが不動産を探す際に必要な情報となります。
自分がいくらくらいの買い物ができるのか検討がつかなければ、商品を選ぶことはできません。

このような人たちのために不動産会社各社や銀行などでは、住宅ローンシミュレーションができる情報ツールを用意しています。
不動産会社や銀行の相談窓口で試算してもらうのもいいですが、その前にある程度の目安を知るだけならばインターネット上のツールを利用して情報を入力すれば結果は簡単に知ることができます。
しかし気をつけなければならないことは、この際のシミュレーション結果はあくまでも試算であって、実際に契約するときにその通りの金額になるとは限りません。
利率などは常時変動しています。
必ず金融機関などに確認してから契約することが大切です。

各社が用意している住宅ローンシミュレーションにはいろんなタイプのツールが用意されていますから、自分達が使いやすいものわかりやすいものを利用すればいいと思います。
例えば自分達の年収から試算して購入可能物件額をだす方法や実際に買いたい物件が決まっている場合は物件金額からローンを試算する方法、将来の生活設計を考えて60歳まであるいは65歳までにローン返済をしたいなどと年齢から試算する方法などがあります。
これらをうまく活用して自分達がどれくらいの不動産を購入できるのか、ローンを借りることができるのか知ることから始めてください。


新築か中古か

不動産のうち建物を購入しようと考えた場合、新築がいいのか中古がいいのか。
断然新築の方が何もかも新しくてピカピカだからいいと言う人もいれば、予算の問題もあるため中古でもお得な物件があるという人もいて一概にどちらがいいとは言えません。
不動産情報を入手する際にもどちらを選ぶか決めていないと自分が求める物件情報を手に入れることはできません。
ここでは新築と中古それぞれの特徴を紹介します。

まず不動産購入の際に重視するポイントとして「立地」があります。
駅近くや繁華街など立地条件がいいのは比較的中古物件の方が多いです。
昔からの家が建ってしまっていて新しい物件は郊外に建てられる場合が多いからです。
しかし最近では駅前再開発などのプロジェクトにより、新たに新築のマンションが建てられているケースもあります。
駅近くがいいのかスーパー近くがいいのか学校の近く、会社の近く、何を重視するのか考えてみましょう。

次に物件の「広さ」についてです。
マンションの場合、最近建てられた物件の方が専有面積は広いです。
昔の物件だとだいたい50平方メートルくらいが主流ですが、最近の物件では70平方メートルが主流となっています。
一戸建ての場合、昔も今も関係なく建物はその土地面積によって大きさがだいたい決まるため面積に差はありません。

次は「間取り」についてです。
間取りは一戸建ての場合もマンションの場合も新築の方がバリエーションに富んでいます。
古いものはある程度決まった間取りをしていて同じようなプランになっています。
また最近ではLDKが当たり前になっていますが、一昔前の物件ではDKが主流となっています。
中古物件はリフォームしてお好みの間取りに変更することも可能です。

次は「設備」についてです。
最近の住宅設備では、食器乾燥機や浴室乾燥機、床暖房、火災報知器などの人気設備が当たり間のように付いています。
利用者のニーズに答えたもので実際にこれらがついている物件が人気を集めています。
中古の場合は後付けすることになりますが、付けられるタイプと無理なものがあるため事前に確認が必要です。
設備は年々進化しているため新しい方が当然良いものになります。


新築か中古か 2

さらに新築か中古か不動産を比較検討する際にポイントとなるのが、周辺環境とその住人たちです。
不動産を検索する際に考えるのがやはり周辺環境です。
新興住宅街で新しい家ばかりが並んでいる街では、住人も全て新しい人ばかりなので比較的溶け込みやすいです。
中古物件の場合、周囲は古くから住んでいる人ばかりなので、新しい人が入り込むのには時間がかかると思います。
しかし中古物件の場合は街づくりが既に出来上がっているために町内整備などもきちんとされていて、決められたことに従えばいいというところもあります。
どちらの住み心地がいいと感じるかは人それぞれです。
このような情報も事前に不動産を探す際に確認しておかなければならない重要なポイントです。

新築のマンションや分譲地などの場合、入居する家族の世代も比較的同じになりやすく生活レベルが合うという利点もあります。
また一斉に入居するので全ての人が友達作りを開始する時期が同じで、子供も親も友達が作りやすい環境にあります。
中古物件の場合は既に近所の中で人間関係が出来ている中に、新たに自分だけが入らないといけないため積極的に自分から入って行くことが必要です。
こちらの場合は事前に隣人がどのような人なのか情報を入手することができるという利点があります。

また不動産物件をアレンジしたい場合、新築ならば業者が施工する前段階で購入を検討していれば要望もできますが、完成後ではできません。
事前の速い段階であれば、ドアや壁紙、カラー、オプション設備など要望に答えてくれる業者も多いです。
中古物件の場合は、リフォームすればいいためアレンジは自由にできます。
ただし中古マンションの場合は規約があるためその範囲内においてしかできません。


新築か中古か 3

新築物件、中古物件それでは購入金額に関してはどちらがお得になるのでしょうか。
事前に不動産情報を検索する際も、購入予算を入力して自分のほしい情報を絞り込みます。
同じ予算で新築と中古どちらがよりいい不動産物件が手に入るのか悩むところでもあります。

当たり前のことですが、一戸建ての場合もマンションの場合も立地条件や広さなどが同じ条件ならば新築の方が購入金額は高くなります。
そして築年数に比例して中古はどんどん安くなります。
ただ中古物件の中でも管理が行き届いており資産価値が維持されているものに関してはそれほど新築との価格差がないものもあります。
考え方としてはあまり金額に差が無いのであれば新築にするのか、あるいは中古物件を購入してその価格差分で自分達好みにリフォームするのかというところです。

忘れてならないこととして、不動産を購入するときは、不動産の購入予算の中に諸費用も加味しておかなければなりません。
新築物件においてはおおよそ物件価格の3%~5%が諸費用として必要なります。
また中古物件においてはおおよそ物件価格の5%~8%が諸費用として必要になります。
これは登記費用や契約書に貼る印紙代、ローン保証料等様々なものが含まれています。
中古物件の場合はこれにプラスして不動産会社に対して仲介手数料を支払わなければなりません。
新築物件の場合でも仲介物件ならばこの仲介手数料が必要になります。
この仲介手数料は、「物件価格の3%+63,000円」必要です。


探し方

不動産を探す場合、新築物件と中古物件では探し方が違います。
まず探し方としては、インターネット上にある住宅情報サイトでの検索、住宅情報誌の閲覧、不動産会社からの情報をゲットして自分達に合う物件を探すことです。
新築物件の場合これらの情報ツールの中から気になる不動産物件を探していきます。
そして気になる情報を見つけたら、実際にその不動産物件を見学するという流れになります。

一方中古物件の場合同じように情報ツールから不動産情報を手に入れるのですが、希望する物件情報がなかなか得られない場合。
自分達が希望しているエリアを絞り込んで、そのエリアに不動産を多く持っている不動産会社を探してその会社に希望条件を伝えて探してもらうと早くいい物件が見つかるということもあります。

実際に現地に赴いた場合、新築物件の場合はマンションなばらモデルルーム、一戸建てならばモデルハウスを見学します。
そして建設予定の土地あるいは建設中の現場を見学します。
中古物件の場合は、まだ所有者が居住している状態で物件見学を行うことになります。
この際必ず仲介業者を伴って見学に行くようにしてください。
中古の場合は購入前に実際に物件を確認できることが利点です。
新築の場合は、ほとんどが完成前に購入しています。

また入居までの時間に関しては、新築の場合はまだ完成していないことやローン手続きなどに時間がかかることがあり入居までに時間がかかることがあります。
中古の場合は、売主の都合によって異なりますが、一般的にスピーディに引渡しが行われればすぐに入居ができます。
学校の関係や転勤の関係など時間があまり無い人には中古の方が融通はききやすいと言えるかもしれません。